未来からのメッセージ
私は、今という時間の中に、未来の自分も同時に存在していて、そこからの情報も得ているのではないか、と思うことがあります。
たとえば私はいちばん生きづらさを感じていた中学の頃、ふと「私は死なない」と決めたことがあったのですが、当時はそれが自分の内発的な声だと思っていました。
それはなかなか強い、確信めいたもので、どこから来たのかはよくわかりませんでしたが、その後の自分を何度も勇気づけ、救ってくれたような気がするのです。
節目節目に、その時の確信が戻ってくるような感じがありました。「だから大丈夫」という、不思議な感覚がいつもあったのです。そして、その通りになりました。
生き延びて、無事に年をとってみると、それは未来にいる自分が当時の自分にメッセージを送ったかもしれない、そんな気がするのです。
だとすると、今というこの瞬間にも、未来からのメッセージは流れてきているのかもしれない。後になってみないとはっきりはわからないことなのですが、ふと理由もなく確信したこと、根拠もなくひらめいたことは、未来から流れてくるものも含まれているのではないか。そんな気がすることがあります。
人は今という時間の中にしか生きていないはずですが、同時に過去の時間に生きていて、何度も反芻してしまうことが多く、フラッシュバックもそのひとつだと思います。
けれど、じつは未来からそっと応援したり、助け舟を出しているようなフラッシュバックもあるのではないか、と思うのです。
大人になるとまさかね、と打ち消してしまうことが多くなってしまうのかもしれませんが、未来からのメッセージとして信じてみるのもいいかもしれません。
誰でもそうだと思いますが、10年前、20年前には想像もつかなかった場所に立っているものですし、望んだことは大きな意味で大体、かなえられていたりします。
映画『メッセージ』はまさに過去、現在、未来という時間のループをテーマにした映画で、興味深くみたことをふと思い出しました。
映画『メッセージ』公式サイト
映画『メッセージ』 | オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ