実父からの性虐待の補足です。

実父からの性虐待の記事の中で、

「父親が謝るのは、叱られたから」の意味がわからないというコメントをいただきましたので、補足させていただきます。

性犯罪者は、自分のしていることが「ちょっとしたいたずら」であって、さほど悪いことだと思っていません。

実際に受刑者に会って取材したホリエモンが「性犯罪者は病気なので治らない」と言っているのを動画で聴きました。ほかの犯罪については更生プログラムで変わる可能性があるが、性犯罪者にはまったくといっていいほど反省が感じられないのが印象的だった、性犯罪だけは特別で、彼らは病気だ、とコメントしていました。

つかまって刑務所に入れば、「悪いことをしたんだろうな」とは思うわけですが、心の底から大変なことをしてしまった、とは思っていないのです。なので再犯が多く、更生が難しい。

それと同じで、家族から「なんてことをしたのだ」といさめられても、「叱られた」という感覚になります。叱られたら、一応謝りますが、本当に大変なことをした、という反省はありません。

そもそも他人を傷つける行為だ、ということがわかっていれば、やれないことなのです。大切に守らなければいけない子供を自分の欲望のはけ口にしてしまう人は、脳の構造が違うので、いくら諭しても、「そんなに嫌だったのなら、悪かったね」という対処的な反応であって、なぜあんなことをしてしまったのか、という後悔は起きません。

気にしすぎなんじゃないの?僕は気になってないけど。みたいな。子供へのレイプですが。

人に間違っていると言われても、そうなのかな、とぼんやり思うような感じです。

うちの父の場合は後年になっても、なれなれしく、身体に不用意に触れてくることが多く、成人式の着物の襟に手を入れてくるようなことも平気でするわけです。他人の領域がわからないので、身体だけでなく、人生や仕事に口を出してきたり、不用意に介入してきます。悪気はありませんが、元々境界線がありません。

世の中には本当に色々な人がいますが、私の父親はそういう人でした。今の私は何も期待していませんし、謝ってほしいとも思っていません。ただそういう人だった、というだけのこと。人を変えることはできませんし、必要もないからです。

おかげで私は人生の深い学びを得ました。人それぞれいろんな学びがありますが、私の選んだ学びはこのコースだった、ということです。

元々、この世に生まれてきた一人一人の体験はまったく異なりますので、性虐待を受けた人々と共通するものはたくさんありますが、感じ方は千差万別ですし、歩む人生も異なります。

私もたくさんの本を読み、同じ体験者の方々とも出会い、学ぶことはたくさんありました。今はそれこそが財産だと感じています。痛みも大切な私の一部であり、財産です。

両親に捨てられ、祖母の家で叔父からの性虐待を受けて育ったジュンコさんの絵です。穏やかになった今の心の風景を描いています💓  

 

f:id:nopponopekochan:20190213122702j:image by Junpopo